部門別配賦表と仕訳の関係

前講では、直接配賦法による補助部門費の製造部門費への配賦計算の仕方と、部門別配賦表の記入を学習しました。

【設例3】 (再掲)
次の資料に基づき、製造間接費部門別配賦表を作成し、各補助部門費勘定から製造部門費勘定へ振り替える仕訳を行いなさい。なお、補助部門費の製造部門費への配賦は直接配賦法により行う。
 

以上のとおり直接配賦法により計算された、補助部門費から製造部門費への配賦(第2次集計)を仕訳と勘定記入、勘定連絡図に変換すると、

【補助部門費から製造部門費への配賦の仕訳】

(借)第1製造部門費 13,090 (貸)動 力 部 門 費 5,950

   第2製造部門費 11,910    修 繕 部 門 費 8,900

                  工場事務部門費 10,150

仕訳の金額が、配賦表からどうつながってきているか、わかりますか?

色分けすると、以上のようになります。

第2次集計(直接配賦法)の勘定連絡図

そして上記の仕訳に基づき、関係する各勘定に転記し、勘定連絡図の形で示すと、

となります。

製造間接費勘定と、各部門費の借方の黒色の数字は、第1次集計の数字です。

今回第2次集計では、動力・修繕・工場事務の各部門費の第1次集計額(借方)を、第1製造部門と第2製造部門の借方に振り替えました(赤色の数字)。第1・第2製造部門費勘定の借方は、黒色が第1次集計された部門個別費と部門共通費、赤色が第2次集計で、補助部門から配賦された数字です。

次講では、第2次集計のもう一つのやり方、相互配賦法について学習します。

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